仕切られた植栽地での根詰まりや枝枯れの対策
ソヨゴが植えられていましたが、枝枯れや葉のつきも少ない状態です。
植栽を掘り取り後、深さ30㎝位まではスコップもスムーズに入りましたが、それからはハツリ機を使用しないと掘れない状態でした。
切土造成の場合は地盤が非常に硬い場合があります。(盛土の場合だと発生土を流用するので石ガラ等が入っています)
地盤が硬い=透水性が悪いと考えてみたときに、このような区切られた場所では透水性が悪いので不要な水が溜まり根ぐされをおこす可能性が考えられます。
そこで穴底に縦穴をほります。
縦穴に砕石を入れて透水性のシートでふたをします。余分な水がこの中に入り根ぐされを防止します。
植穴に敷均したパーライトと地上を酸素管で連結します。通気性を確保して、植物の根に酸素を供給します。
根に酸素が供給されないと枝枯れが目立つようになります、一度そうなると樹勢を回復させるにはかなりの時間がかかります。
植穴に土と土壌改良材を混入したものを埋め戻します。 《使用材》
バーク堆肥
土壌改良材セラミックス多孔体
保水性と排水性を改善します。
酸素管から樹木の根に酸素が供給されていきます。
住宅では狭い敷地に高木を植え付けることが多く根ぐされや枝の先枯れが目立つのが現状です。
ひとつの改善策として紹介させていただきましたが、植栽される場所の条件によって様々な対策を考える必要があります